ルアートレブルフックを強度別に比較
ルアーフィッシングで使用するトレブルフックには、さまざまなメーカーやシリーズがあります。
同じ番手でも重量や線径、フック形状が異なり、「結局どのフックが同じくらいのパワーなのか分かりにくい」と感じる方も多いのではないでしょうか。
私自身も、シーバスやシイラ、アカメ、大型青物などを狙う中で、フック選びに迷うことが何度もありました。

番手の伸びによる重量変化が一定でないのも難しいところです
そこで本記事では、これまで実際に使用・計測してきたトレブルフックを、おおよその強度ごとに次の3クラスへ分類します。ライトゲームはより繊細な比較になるので今回は扱わず、シーバスくらい〜ロックショアのビッグゲームまでを想定しています。
- 1〜2Xクラス:シーバスや比較的ライトなビッグベイトゲーム向け
- 3Xクラス:ランカーシーバス、ヒラスズキ、アカメ、大型シイラ向け
- 4Xクラス:大型青物、怪魚、GT、マグロなどの高負荷な釣り向け
それぞれのクラスごとに、各フックの番手と重量を一覧表へまとめました。
ルアーの純正フックから交換する場合や、別メーカーの近い重量を探す場合にも参考にしてみてください。
本記事のX分類について
メーカーによって「1X」「3X」「4X」などの表記基準は異なり、すべてに共通する統一規格ではありません。
本記事では、メーカー公称のパワークラスに加え、重量・線径・形状・実際の使用感をもとに、比較しやすいよう独自に分類しています。
フックの重量が重ければ強いのか?
トレブルフックを比較する際、最も分かりやすい数字のひとつが重量です。
同じシリーズの中では、基本的に番手が上がるほどフックが大きくなり、線径も太くなります。
その結果、重量が増えるとともにフックの曲がりにくさも上がるため、同一シリーズ内では重量がパワーの目安になると考えてよいでしょう。
ただし、メーカーやシリーズが異なる場合は、重量だけで強度を断定することはできません。
フックの強さには、次のような要素も影響します。
- ワイヤーの素材
- 熱処理や硬度
- 平打ち加工の有無
- フックのゲイブ幅
- シャンクの長さ
- フックポイントから軸までの距離
例えば、同じ3gのフックでも、ショートシャンクでゲイブが狭いフックと、ロングシャンクでゲイブが広いフックでは、力が掛かったときの曲がりやすさが異なります。
そのため、本記事の重量表は「完全な強度ランキング」ではなく、近いパワーとルアーバランスを探すための比較表としてご覧ください。
フック強度を考える際の目安
重量+線径+形状+素材を合わせて判断することが重要です。
線径とフック強度の関係については、以下の記事で詳しく考察しています。
1〜2Xクラスのトレブルフック重量比較
まずは、比較的軽量で貫通性能を重視した1〜2Xクラスです。
今回、このクラスには次の3種類を分類しました。
- がまかつ トレブルSP-MH
- がまかつ トレブルRB-MH
- BKK Spear-21 UA
このクラスは、シーバスやヒラスズキ、ビッグベイトシーバスなどで扱いやすく、ルアーアクションを大きく変えずにフックを強化したい場合にも使いやすいゾーンです。
1〜2Xクラスの番手別重量一覧
| 番手 | SPMH | RB-MH | Spear-21 UA |
|---|---|---|---|
| #14 | 0.17g | 0.15g | ― |
| #12 | 0.21g | 0.19g | ― |
| #10 | 0.25g | 0.27g | ― |
| #8 | 0.41g | 0.36g | ― |
| #7 | 0.43g | 0.44g | ― |
| #6 | 0.56g | 0.52g | ― |
| #5 | 0.59g | 0.64g | ― |
| #4 | 0.73g | 0.79g | ― |
| #3 | 0.89g | 1.00g | ― |
| #2 | 1.20g | 1.30g | ― |
| #1 | 1.50g | 1.60g | 1.55g |
| 1/0 | 1.80g | 2.00g | 2.15g |
| 2/0 | 2.30g | 2.40g | 2.84g |
| 3/0 | ― | ― | 3.62g |
※SPMH・RB-MHはメーカー公表の標準重量。Spear-21 UAは当ブログで計測した実測値です。個体差や測定環境により多少の誤差が生じます。
同じ番手ではRB-MHがやや重い傾向
SPMHとRB-MHを比べると、小さい番手では重量差はわずかですが、#1から2/0ではRB-MHの方が0.1〜0.2gほど重くなっています。
RB-MHはSPMHよりシャンクが長く、刺さりやすさを重視したラウンドベンド形状です。

RBMHでの釣果。太軸のSPHに変えてからはバイトがあっても乗らず。私のスキル不足もありますが、フックの微妙な塩梅でも釣果は変わるかもしれませんね。
そのため、同じ線径でも全体に使われるワイヤー量が増え、SPMHより少し重くなる傾向があります。
一方のSPMHは、比較的コンパクトな形状でルアーへ収まりやすく、フック同士やボディとの干渉を抑えやすい点が魅力です。
Spear-21 UAは番手が上がるほど重量が増える
Spear-21 UAの#1は1.55gで、SPMHとRB-MHのほぼ中間です。
ところが1/0以降は重量の増加幅が大きくなり、2/0では2.84g、3/0では3.62gとなります。

左からスピア21uaの#1.1/0.2/0.3/0です。
そのため、Spear-21 UAはシリーズ全体を一律に「ライトクラス」と考えるより、番手によってパワーゾーンが変わるフックと捉えた方がよいでしょう。
#1はビッグベイトシーバスに使いやすい一方、#3/0はアカメやバラマンディなど、より大型の魚も視野に入る重量と線径を持っています。ただこのあたりは大型番手のSpear-21UAでアカメを掛けている訳ではなく、あくまで理論上の話です。(高知で会った方はアカメ用に使っているらしく、対応できるスペックはあるかと思いますが)
1〜2Xクラスはこんな釣りに向いている
- 一般的なシーバスプラグ
- ビッグベイトシーバス
- ヒラスズキ
- ライトな青物キャスティング
- PE1〜3号前後を使用する釣り
- ルアーアクションをできるだけ維持したい場面
このクラスの最大の魅力は、フック自体が比較的軽く、魚の口へ貫通させやすいことです。

普通に考えれば細軸なら刺さりますよね。魚が小さくても触れただけで掛かります。
必要以上に太いフックを搭載すると、ロッドやラインのパワーによっては十分に貫通させられないことがあります。
狙う魚のサイズだけでなく、使用するロッド・ライン・ドラグ設定とのバランスを考えて選ぶことが重要です。
3Xクラスのトレブルフック重量比較
続いて、1〜2Xクラスよりも強度を高めた3Xクラスを比較します。
今回、このクラスには次の4種類を分類しました。
- オーナーばり ST-46
- BKK Fangs-63 UA
- がまかつ トレブルSP H(SPH)
- オーナーばり STX-58
このクラスは、大型シーバスやヒラスズキ、青物、アカメなどを想定しつつ、4Xクラスほどフックを重くしたくない場面で使いやすいゾーンです。
ただし、メーカーによって「3X」の定義は異なります。
BKK Fangs-63 UAはメーカーが3X強度として案内しているモデルですが、ST-46・SPH・STX-58は、重量・線径・想定用途をもとに本記事で同じグループへ整理しています。
3Xクラスの考え方
本記事では「1〜2Xより強く、4Xほど極端に重くないフック」を3Xクラスとして扱います。
同じグループ内でも、番手や形状によって実際のパワーは大きく変わるため、重量表は近いセッティングを探すための目安としてご覧ください。
3Xクラスの番手別重量一覧
| 番手 | ST-46 | Fangs-63 UA | SPH | STX-58 |
|---|---|---|---|---|
| #8 | ― | 0.54g | ― | ― |
| #6 | 0.57g | 0.70g | 0.65g | 0.64g |
| #5 | 0.62g | ― | 0.81g | ― |
| #4 | 0.76g | 0.93g | 1.00g | 0.91g |
| #3 | 0.95g | 未計測 | 1.30g | 1.14g |
| #2 | 1.20g | 1.41g | 1.60g | 1.46g |
| #1 | 1.76g | 2.11g | 2.00g | 2.20g |
| 1/0 | 2.60g | 3.11g | 2.50g | 3.10g |
| 2/0 | 3.71g | 4.15g | 3.00g | 4.30g |
| 3/0 | ― | 5.71g | 3.40g | 5.90g |
※ST-46・SPH・STX-58はメーカー公表の標準重量です。製造ロットや個体差によって実際の重量には多少の誤差が生じる場合があります。
※BKK Fangs-63 UAは公式サイトで#8・#6・#4・#3・#2・1/0・2/0・3/0の展開を確認できますが、番手別重量は公式ページに掲載されていません。実測後に追記予定です。
小型番手では重量差が比較的小さい
#6では、ST-46が0.57g、Fangs_63UAが0.70g、SPHが0.65g、STX-58が0.64gです。
このサイズではシリーズ間の重量差は0.1g未満に収まっており、重量だけを見ると大きな違いはありません。
ただし、同じような重量でも、線径・ゲイブ幅・シャンクの長さ・素材が異なります。

このヒラメはSTX-58の#4でゲット。
そのため、ルアーの浮力に与える影響が近くても、貫通性能や魚を掛けた後の粘り、曲がりにくさまで同じとは限りません。
#1以上では各シリーズの性格が明確になる
#1以上になると、それぞれの重量差が大きくなります。
- ST-46 #1:1.76g
- Fangs-63UA:2.11g
- SPH #1:2.00g
- STX-58 #1:2.20g
この範囲では、ST-46が比較的軽量で、SPH、STX-58、Fangs-63UAの順に重くなります。
1/0になるとST-46が2.60g、SPHが2.50g、STX-58が3.10g、Fangs-63UAが3.11gとなり、番手が大きくなるほど単純な並びではなくなります。
これは、メーカー間でフックサイズの基準や形状が統一されていないためです。
同じ1/0でも、ゲイブ幅やシャンク長、使用されているワイヤー量が異なるため、重量にも差が生まれます。
ST-46は軽さと貫通性のバランス型
ST-46は、長年多くのソルトルアーに搭載されてきた定番フックです。
#2まではSPMHに近い重量ですが、#1以上になると重量の増加幅が大きくなります。
比較的軽量な番手では、ルアーアクションを残しながら純正フックを強化しやすく、シーバス、ヒラスズキ、フラットフィッシュなどで使いやすいモデルです。
一方、1/0・2/0は同じ番手のSPHよりも重くなる場合があるため、フローティングルアーへ装着する際は浮力の変化に注意が必要です。
スピニングのアカメ用にマッチしそうなイメージがあります。
SPHは重量と線径が段階的に増える
SPHは#6の0.65gから3/0の3.40gまで、比較的なだらかに重量が増えていきます。
同シリーズのSPMHよりも太軸で、大型シーバス、アカメ、青物などを想定した強度があります。
特に#1〜3/0は、強度を確保しながら極端に重量を増やしたくない場合に使いやすいゾーンです。
私自身も、ビッグベイトシーバスやアカメ、シイラ用ルアーなどで、搭載候補として考えることが多いフックです。

ビッグベイトはSPHメインです。
STX-58は大型番手ほど重量が増える
STX-58は、タフワイヤー素材を使用し、PEライン時代を想定して設計されたフックです。
#6〜#2ではSPHと近い重量ですが、#1以上では重量差が広がります。
- STX-58 #1:2.20g
- STX-58 1/0:3.10g
- STX-58 2/0:4.30g
- STX-58 3/0:5.90g
大型番手では重量が大きくなるため、強いタックルで大型魚を狙う場合には安心感があります。
一方で、純正フックから大幅に重量を増やすと、フローティングルアーがサスペンドやシンキングへ変化する可能性があります。
装着後は必ず浮き姿勢やアクションを確認した方がよいでしょう。
SPMH・SPH・ST-46・STX-58を詳しく比較
4シリーズの番手別重量や線径、ターゲット別の使い分けを、グラフ付きで詳しく比較しています。
Fangs-63 UAは3X強度と防錆性能が特徴
BKK Fangs-63 UAは、メーカーが3X強度として案内しているトレブルフックです。
O’Shaughnessyベンドをもとにした形状と、海水での使用を想定したUltra-Antirustコーティングが特徴です。
トップウォーター、ミノー、クランクベイトなど、さまざまなルアーへ装着できる汎用性の高いモデルとして設計されています。
サイズ展開は#8から3/0までありますが、#5・#1はラインナップされていません。
今回、公式ページでは番手別重量を確認できなかったため、重量表には手持ちの番手は計測値を番手を持っていないものには推測値を入れず「未計測」としました。
今後、実物を入手して計測できた場合は、本記事へ重量・線径を追記したいと思います。
3Xクラスはこんな釣りに向いている
- ランカーシーバス(小型番手のみ)
- ヒラスズキ
- 大型のフラットフィッシュ
- ハードロックフィッシュ
- 中型青物(大型番手)
- 大型シイラ
- アカメ
- PE2〜4号前後を使用する釣り
1〜2Xクラスでは強度に不安がある一方、4Xクラスでは重すぎる場合に、この3Xクラスが候補になります。
ただし、同じ3Xクラスでも、ST-46の#6とSTX-58の3/0では重量も想定用途もまったく異なります。
「3Xだから同じ強さ」と判断するのではなく、実際に使用する番手の重量・線径・形状まで確認することが重要です。
4Xクラスのトレブルフック重量比較
最後に紹介するのが4Xクラスです。
このクラスになると、一般的なシーバスや青物というよりも、GTや大型ヒラマサ、アカメ、怪魚など、大型魚との真っ向勝負を想定したフックになります。
私自身も、アカメやパプアンバス、キハダ、将来的にはGTや大型ヒラマサを視野に入れて、このクラスのフックを使っています。
今回比較するのは次の3種類です。
- オーナー ST-66
- BKK Viper-41
- がまかつ SPXH
いずれも大型魚とのファイトを前提に設計されたモデルですが、重量や線径、形状には大きな違いがあります。

10kgクラスのキメジ。ST-66の4/0がガッツリフッキング(口に掛かってたのは外しちゃってますが)
4Xクラスの番手別重量一覧
| 番手 | ST-66 | Viper-41 | SPXH |
|---|---|---|---|
| #3 | ― | 1.41g | 2.10g |
| #2 | 1.68g | 1.78g | 2.60g |
| #1 | 2.20g | 2.14g | 3.10g |
| 1/0 | 3.20g | 2.66g | 3.80g |
| 2/0 | 4.60g | 3.60g | 4.60g |
| 3/0 | 6.90g | 4.93g | 5.50g |
| 3.5/0 | 8.50g | ― | ― |
| 4/0 | 9.00g | 7.74g | 6.60g |
| 4.5/0 | 10.80g | ― | ― |
| 5/0 | 11.60g | 9.45g | 8.80g |
| 6/0 | ― | 12.71g | 11.00g |
※メーカー公表値をもとに作成。製造ロットによって多少の誤差があります。
4Xクラスになると重量差が一気に広がる
3Xクラスまではメーカー間の重量差は比較的小さかったものの、4Xクラスでは一気に差が広がります。
例えばST-66の3/0は6.9gですが、Viper-41の3/0は4.93g。
約2g違うため、ルアーによってはアクションや浮力にも大きく影響します。
一方で、Viper-41は同じ4Xクラスでも比較的軽量に設計されているため、ルアー本来の泳ぎを維持しやすいというメリットがあります。
ST-66は圧倒的な安心感
大型青物用フックとして長年定番になっているだけあり、ST-66は非常に安心感があります。
特に3/0以上になると重量も一気に増え、ヒラマサやGT、マグロなどでも安心して使用できます。
一方で重量増加も大きいため、純正フックから交換するとルアーアクションが変わるケースも少なくありません。
Viper-41は軽さが魅力
Viper-41は4Xクラスでありながら重量を抑えています。
大型魚を狙いたいものの、できるだけルアーアクションを維持したい場合には非常に魅力的な選択肢です。
私自身もシイラ用ジャークベイトに搭載しましたが、非常に鋭いフックポイントのおかげでバイトはしっかり拾えていました。
反面、刺さりが良い分だけ針先の摩耗は比較的早い印象があります。
Viper-41を詳しく比較した記事はこちら
SPXHは究極の怪魚仕様
SPXHは、がまかつのラインナップでも最もヘビーデューティーなトレブルフックです。
番手展開は#3〜#1までですが、線径はSPHよりさらに太く、怪魚や大型青物向けとして設計されています。
重量だけで比較するとST-66ほどではありませんが、非常に太い線径と高い剛性を持っています。
今後パプアンバスやGTを本格的に狙うなら、有力候補の一つになるでしょう。
そしてフックアイが薄くなっている部分があり、フックをつけやすい点も◎
4Xクラスはこんな釣りにおすすめ
- アカメ
- 大型ヒラマサ
- GT
- 大型キハダ
- パプアンバス
- 大型バラマンディ
- PE5〜8号クラスのキャスティングゲーム
このクラスでは、ルアーアクションよりも「曲がらないこと」を優先する場面も少なくありません。
そのため、魚種だけではなく、使用するロッド・ライン・ドラグ設定まで含めてフックを選ぶことが重要になります。
魚種・釣り方別のおすすめトレブルフック
ここまで1〜2X、3X、4Xクラスに分けて、各トレブルフックの重量を比較してきました。
ただし、実際のフック選びでは「魚が大きいから最も太いフックを選ぶ」という考え方だけでは不十分です。
使用するルアーの浮力や重量、ロッドの硬さ、PEラインの号数、ドラグ設定などによって、適したフックは変わります。
ここでは、私自身の使用経験や今後想定している釣りをもとに、魚種・釣り方別の候補を整理します。
注意点
以下はフックの番手まで一律に指定するものではありません。
同じ魚種でも、ルアーサイズ・タックル・釣り場・狙う魚の大きさによって適切な番手は変わります。最終的には、ルアー本来のフック重量とタックル全体のバランスを見ながら選んでください。
一般的なシーバス
一般的なミノーやシンキングペンシルを使うシーバスゲームでは、1〜2Xクラスが中心になります。
- SPMH
- RB-MH
- Spear-21 UA
シーバスでは、強度だけでなく貫通性能も重要です。

シーバスには定番のSPMHで。フックポイントを下げたいときはRBMHがオススメです。
必要以上に太いフックを付けると、バイト時に十分な力を針先へ伝えられず、かえってフッキング率が下がる可能性があります。
純正フックに近い重量を維持しながら、少しだけ強度を上げたい場合は、SPMHやRB-MHが使いやすい候補です。
ビッグベイトで少ないバイトを確実に掛けたい場面では、針先が鋭く、比較的軽量なSpear-21 UAも相性が良いと感じています。
ランカーシーバス・ビッグベイトシーバス
大型シーバスを強めのタックルで狙う場合は、1〜2Xクラスの大型番手、または3Xクラスが候補になります。
- SPMH
- Spear-21 UA
- SPH
- STX-58
特に大型ビッグベイトでは、フックを重くすると浮力やアクションが大きく変わります。
単純に太いフックへ交換するのではなく、純正フックとの重量差を確認することが大切です。
Spear-21 UAは番手が上がるほど重量と線径が大きく増えるため、#1と3/0では別クラスに近い性格になります。
よほど強引なファイトをしなければ、SPMHかSpear-21UAで十分です。
ヒラスズキ
ヒラスズキはサラシの中で掛けることが多く、根や磯際で強引に寄せる必要があるため、一般的なシーバスより一段強いフックを選びやすい魚です。
- SPMH
- RB-MH
- SPH
- ST-46
ルアーのサイズや使用ラインが比較的ライトな場合はSPMHやRB-MH、足場が高い場所や大型個体を強引に止める場合はSPHやST-46が候補になります。
ホントの荒磯ならSTX-58が候補に上がってきますね。
シイラ
シイラは口周りが硬く、ジャンプや首振りによってフックへ大きな負荷が掛かります。
- SPMH
- SPH
- Viper-41
PE2号前後の比較的ライトなタックルでは、太すぎるフックを使用すると十分に貫通させられないことがあります。
私自身、シイラ用の自作ジャークベイトへViper-41を搭載しましたが、タックルとのバランスを考えると、SPMHやSPHの方がフッキングしやすかった可能性もあると感じています。
強度だけでなく、ロッドの硬さとドラグ設定に合わせて選ぶことが重要です。
アカメ
アカメでは、太いラインと強いロッドを使用し、障害物や橋脚周辺から魚を引き離す場面もあります。
- SPH
- STX-58
- ST-66
- SPXH
比較的軽いルアーや中型ビッグベイトではSPH、より大型のルアーや強いドラグを使用する場合はST-66やSPXHが候補になります。
ただし、フックを極端に重くするとルアーが沈みすぎたり、レスポンスが悪くなる場合があります。
まずはルアー本来のフック重量に近いモデルから選び、必要に応じて強度を上げるのがおすすめです。
友人はFangs-63UAで80cmほどのアカメをキャッチしましたが、フックは伸びていました。掛かりどころもあると思いますが、気持ち強めのフックが良さそうです。
パプアンバス・大型バラマンディ
噛みつくようなバイトと障害物周辺での強引なファイトを想定すると、4Xクラスが中心になります。
- ST-66
- Viper-41
- SPXH
パプアンバスではルアーを丸ごと噛み込まれる可能性があり、フックだけでなくスプリットリングやアイの強度も重要です。
フック単体の強度だけで判断せず、ルアー内部のワイヤー、リング、ラインまで含めてシステム全体を組む必要があります。
ヒラマサ・GT・キハダなどの大型青物
大型青物を強いドラグで止める場合は、4Xクラスが中心になります。
- ST-66
- Viper-41
- SPXH
大型プラグではフック重量がアクションへ与える影響も大きいため、純正設定から極端に重くしないことが重要です。
ルアーの浮力に余裕がある場合はST-66、強度を確保しながら重量を抑えたい場合はViper-41、比較的小型の番手で高い剛性を求める場合はSPXHが候補になります。
フック選びで迷ったときの考え方
トレブルフック選びで迷った場合は、次の順番で考えると整理しやすくなります。
- 純正フックの番手と重量を確認する
- 使用するロッド・ライン・ドラグ設定を確認する
- 必要な強度を決める
- 近い重量の候補から線径と形状を比較する
- 交換後に浮力・姿勢・アクションを確認する
まずは純正フックの重量を確認する
ルアーのアクションを維持したい場合、最初に見るべきなのはフックの番手よりも重量です。
メーカーが違えば、同じ#1や1/0でも大きさや重量は異なります。
そのため、番手だけを揃えるのではなく、純正フックと交換後のフックの重量差を確認することが重要です。
強いフックほど良いとは限らない
フックを太くすれば曲がりにくくなりますが、その分だけ貫通に必要な力も増えます。
ライトなロッドや細いラインで4Xクラスを使用しても、合わせの力が十分に伝わらず、針先だけが浅く掛かる可能性があります。
フックは魚の大きさだけでなく、ロッド・ライン・ドラグとのバランスで選ぶ必要があります。
交換後は必ず水中姿勢を確認する
特にフローティングミノー、ウェイクベイト、ビッグベイトでは、わずかな重量差でも浮き姿勢が変わります。
- フローティングからサスペンドへ変わる
- サスペンドからシンキングへ変わる
- 頭下がりや尻下がりが強くなる
- ロールやウォブリングが弱くなる
- ジャーク後の静止姿勢が変わる
フックを交換したら、釣行前に風呂や水槽、足元の水辺などで必ず姿勢とアクションを確認することをおすすめします。
よくある質問
同じ番手なら、どのメーカーも同じ大きさですか?
同じではありません。
メーカーやシリーズによって、ゲイブ幅、シャンク長、線径、重量が異なります。
同じ1/0でも、別メーカーでは一回り近く違うこともあるため、番手だけでなく重量や実寸を確認することが重要です。
フック重量が同じなら強度も同じですか?
同じとは限りません。
重量が近くても、素材、熱処理、平打ち、ゲイブ幅、シャンク長が異なれば、曲がりやすさも変わります。
重量はルアーバランスを比較するための有効な指標ですが、強度を断定する数字ではありません。
太いフックほどフッキングしにくくなりますか?
一般的には、線径が太くなるほど針先を貫通させるために大きな力が必要になります。
ただし、針先の鋭さや形状、コーティング、魚の口の硬さなども影響します。
強いタックルでは太軸フックをしっかり貫通させられますが、ライトタックルでは細軸フックの方が適する場合があります。
フックが少し鈍った場合は研いでも大丈夫ですか?
軽度の鈍りであれば、フックシャープナーで整える方法もあります。
ただし、針先の形状やコーティングが変わるほか、深い傷や変形、錆がある場合は新品交換の方が安心です。
大型魚を一発狙う釣りでは、少しでも不安があれば交換するようにしています。
錆びていなければ使い続けても大丈夫ですか?
錆がなくても、針先の摩耗や軸の変形、金属疲労が起きている可能性があります。
魚を釣った後や磯・船体へ強くぶつけた後は、針先だけでなくフック全体を確認してください。
トレブルフックの関連記事一覧
ここからは、各フックの重量・線径・形状を詳しく比較した記事をまとめています。
フック線径と強度の関係
線径が太くなることで、強度や貫通に必要な力がどのように変わるのかを考察しています。
SPMH・SPH・ST-46・STX-58比較
主要4モデルの番手別重量や特徴を横並びで比較しています。
ST-66 3/0とSTX-58 4/0比較
近い重量の異なる番手を、重量・線径・形状の実測値から比較しています。
BKK Viper-41の重量・線径
4XクラスのViper-41を、番手別の重量と実測線径から紹介しています。
BKK Spear-21 UAの重量・線径
#1〜3/0を実測し、SPMH・SPHとの違いや使用感をまとめています。
トレブルフックの針先角度
外向き・平行・内向きの針先が、フッキングや保持力へ与える影響を考察しています。
まとめ|フックは重量だけでなくタックル全体で選ぶ
今回は、トレブルフックを1〜2X、3X、4Xクラスに分け、各シリーズの番手別重量を比較しました。
同じシリーズの中では、重量が増えるほど線径やサイズも大きくなり、強度も高くなる傾向があります。
しかし、異なるメーカーやシリーズを比較する場合、重量だけで強度を判断することはできません。
- 重量
- 線径
- 素材と熱処理
- ゲイブ幅
- シャンク長
- 針先形状
- 使用するロッド・ライン・ドラグ
これらを総合的に考えることで、自分のルアーとタックルに合ったフックを選びやすくなります。
本記事は、今後も新しいフックの実測データや使用感を追加しながら更新していく予定です。
フック選びに迷った際は、まずこのページでおおよそのパワークラスと重量を確認し、気になるモデルの個別記事も参考にしていただければと思います。
