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トレブルフックの針先の向きとフッキング|外向き・平行・内向きを比較

トレブルフックを選ぶとき、多くの方はサイズ、線径、重量、強度を基準にしていると思います。

しかし、各メーカーのフックをじっくり見比べてみると、もう一つ大きな違いがあります。

それが、針先の向き(開き角度)です。

例えば、BKKのSpear 21 UAは針先がやや外向き、がまかつのSPMHはシャンクとほぼ平行、S-SPMHは針先がやや内向きになっています。

私は最初、この違いは単なる形状の違いだと思っていました。
しかし実際に見比べてみると、メーカーやシリーズごとに、狙っているフッキング性能が異なるのではないかと感じるようになりました。

今回は実釣経験とフック形状をもとに、外向き・平行・内向きの特徴と、フッキングへの影響を考察してみます。

この記事について
本記事は、フック形状から考えられる傾向をまとめた考察です。
実際のフッキング性能は、魚種、バイトの角度、ルアー、フックサイズ、ロッドアクション、ライン、ドラグ設定などによって変化します。
目次

フッキングは3つの段階に分けて考える

私はトレブルフックのフッキング性能を、次の3段階に分けて考えています。

  1. 針先が魚の口へ触れる:初期フッキング
  2. ラインテンションによってフトコロまで刺さる:貫通
  3. ファイト中にフックが外れない:保持力

針先が魚の口へ触れなければ、当然フッキングは始まりません。
一方、針先が触れても、硬い上顎や骨へ浅く乗っただけでは、フトコロまで十分に貫通しない場合があります。

さらに、一度掛かった後も、魚の首振りやエラ洗い、ラインテンションの変化によってフックへ異なる方向の力が加わります。

針先の向きは、この「掛ける・刺す・保持する」という3つの段階へ、少しずつ影響しているのではないかと考えています。

トレブルフックの外向き・平行・内向きとフッキングの関係を比較した図

外向き・平行・内向きの針先形状と、初期フッキング・貫通・保持力のイメージ

外向きポイントの特徴

BKK Spear 21 UAなど

外向きポイントの特徴
針先がシャンクから離れる方向を向き、フックの開口部が広くなる形状です。

Spear 21 UAは、針先が少し外側を向いています。

この形状の大きなメリットは、魚の口へ最初に触れやすいことです。

魚がルアーへ横から噛みついた場合や、ルアー全体を深く吸い込まなかった場合でも、外側へ向いた針先が口の外側や上顎へ接触しやすくなります。

そのため、ショートバイトや吸い込みの弱い状況では、初期フッキング率を高める方向へ働く可能性があります。

一方で、ラインテンションが掛かった際は、フックアイから針先へ伝わる力と、針先が向いている方向にわずかなズレが生じます。

針先だけが硬い上顎や骨へ乗っている状態では、力の一部が外側へ逃げ、フトコロまで押し込みにくいケースも考えられます。

また、浅掛かりの状態では、魚の首振りによって針先が外側へ抜ける方向の力を受けやすい可能性もあります。

ただし、しっかりフトコロまで貫通してしまえば、十分な保持力を発揮します。

外向きポイントは「魚の口を拾う能力」を重視した形状ってことですね。

平行ポイントの特徴

がまかつ SPMHなど

平行ポイントの特徴
シャンクと針先の方向がほぼ平行で、掛かり・貫通・保持のバランスを取りやすい形状です。

SPMHは、針先とシャンクがほぼ平行になっています。

ラインテンションが掛かると、フックアイから引かれた力が比較的素直に針先へ伝わります。

外向きや内向きと比べて横方向への力が少なく、初期フッキングからフトコロへの貫通まで、癖の少ない力の伝わり方をすると考えられます。

そのため、掛かりやすさだけでなく、貫通性や保持力も含めて、非常にバランスの良い形状です。

シーバス用ミノー、トップウォーター、バイブレーションなど、多くのルアーで使いやすいのも、この素直な形状が理由の一つでしょう。

個人的にも、フック形状に迷ったときに最も選びやすく、クセの少ないタイプだと感じています。

平行ポイントは「掛ける・刺す・保持する」のバランス型といえます。
私もよくわからないうちはSPMHを使っています。

初日は上手くヒットしたのですが、太軸に変えてからはバイトがあっても乗らず。私のスキル不足もありますが、フックの微妙な塩梅でも釣果は変わりそうです。写真はRBMHかな。

内向きポイントの特徴

がまかつ S-SPMHなど

内向きポイントの特徴
針先がシャンク側を向き、フックの開口部がやや狭くなる形状です。

S-SPMHは、針先が少し内側を向いています。

この形状では、外向きポイントと比べると、魚の口へ最初に触れる範囲はやや狭くなる可能性があります。

特にルアーを浅く噛んだ場合や、魚の口がフックの外側を通過した場合は、外向きポイントより初期接触が遅れることも考えられます。

一方で、いったん針先が魚の口へ乗ると、ラインテンションによって針先がフトコロ方向へ押し込まれやすくなります。

つまり、最初に触れる能力よりも、乗った後に深く刺さる能力を重視した形状と考えることができます。

さらにファイト中も、ラインテンションが針先を魚肉へ押し込む方向に働きやすいため、一度しっかり掛かった後の保持力も期待できます。

アカメや大型青物のように、強いドラグを掛けて魚を止める釣りでは、この特徴がメリットになる場面もあるでしょう。

内向きポイントは「深く刺す・保持する能力」を重視した形状

針先タイプ別の比較表

針先タイプ 代表例 初期フッキング 貫通性 保持力 特徴
外向き Spear 21 UA ○〜◎ 魚の口へ最初に触れやすく、ショートバイトを拾いやすい
平行 SPMH 掛かり・貫通・保持のバランスが良い
内向き S-SPMH △〜○ 乗った後に深く刺さりやすく、保持力を期待しやすい

この評価は、あくまで針先の向きから考えられる傾向です。
フックの性能は、線径、重量、ゲイブ幅、シャンクの長さ、素材、熱処理、バーブ形状などによっても変化します。

そのため「外向きが優れている」「内向きが最も強い」という単純な優劣ではなく、メーカーやシリーズごとに、どの性能を重視しているのかが異なると考えるのが自然です。

実釣ではどう使い分ける?

私なら、それぞれ次のように使い分けます。

  • シーバスやショートバイトが多い状況:Spear 21 UA
  • シーバスを中心に幅広く使う:SPMH
  • アカメや大型魚を強いドラグで寄せる:S-SPMH

ただし、フックは針先の向きだけで選べるものではありません。

純正フックから交換する場合は、重量が増えることでルアーの浮力や姿勢、アクションが変わる可能性があります。
また、太軸化しすぎると、使用するロッドやラインの強さに対してオーバーパワーになる場合もあります。

針先の向き、重量、線径、ルアーとの相性を含めて、総合的に判断する必要があります。

まとめ

トレブルフックは、線径や重量だけでなく、針先の向きにもメーカーやシリーズごとの設計思想があります。

外向き、平行、内向き。

ほんの数度の違いですが、その違いが「魚の口を拾う」「フトコロまで刺す」「ファイト中に保持する」というフッキングの各段階へ影響している可能性があります。

今回の考察を簡単にまとめると、次のようになります。

  • 外向き:初期フッキングを重視
  • 平行:掛かり・貫通・保持のバランスを重視
  • 内向き:深い貫通と保持力を重視

もちろん、実際のフッキング性能は魚種、バイトの仕方、フックサイズ、タックルセッティングによって大きく変わります。

それでも、針先の向きまで意識してフックを見比べると、メーカーがなぜその形状を採用したのかが少し見えてきます。

フックは調べれば調べるほど奥が深い世界ですね。
魚を掛けるための道具ですが、調べているアングラーの方が先にフッキングされている気がします。笑

ではまた。

 

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この記事を書いた人

小さいころにハマっていた釣りを再開したアラサーのサラリーマン。仕事の時以外は、だいたい釣りのことを考えています。

休憩時間や通勤は気がついたら釣り動画を見漁るように。船に乗って釣りをすることもありますが、基本は堤防や海づり施設から季節の魚を狙って楽しんでいます。

釣行前の準備と、釣った魚を自分で捌いて食べるのが大好き。自分で試行錯誤した気づきを皆さんとシェアできればと思い、ブログを書いてます。

自分なりの仕掛けや組み合わせを見つけながら楽しく釣りをしています。クエや石鯛、ヒラマサ、GTなど釣りたい魚がたくさん。一つずつチャレンジをしながら、釣りを楽しんでいます。

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