22ジリオンTW HDを購入してから約1年。
ボートロックフィッシュを中心に、この1年間かなり酷使(笑)して使ってきました。

このリールでナイスサイズとも出会えました。
結論から言うと、個人的にはかなり気に入っているベイトリールです。
200gという軽さながら剛性感があり、キャストもしやすい。
最近ハマっているボートアカハタでは、
BLACK LABEL TRAVEL C73H-5と組み合わせて出番がかなり増えています。
一方で、大きな魚を相手に強引なファイトをしていると、
「ここはもう少し強くてもいいのでは?」と感じる部分も出てきました。
今回は22ジリオンTW HD 1000XHLを約1年間実際に使って感じた
メリットと、少し気になっている部分についてまとめてみたいと思います。
22ジリオンTW HDとは?
22ジリオンTW HDは、ダイワのベイトリール「ジリオン」シリーズの中でも、
名前の通りHD(ヘビーデューティー)を意識したモデルです。
ラインナップは1000H・1000HL・1000XH・1000XHLの4種類。
| 項目 | 1000H / HL | 1000XH / XHL |
|---|---|---|
| 自重 | 200g | 200g |
| ギア比 | 7.1 | 8.1 |
| 巻取り長 | 75cm | 86cm |
| 最大ドラグ力 | 6kg | 6kg |
| PE巻糸量 | 1.5号-200m / 2号-155m | 1.5号-200m / 2号-155m |
| スプール | 34mm径 / 24mm幅 | 34mm径 / 24mm幅 |
| ハンドル長 | 100mm | 100mm |
| ボディ素材 | アルミ | アルミ |
| ギア素材 | 高強度真鍮 | 高強度真鍮 |
私が使用しているのは左巻きの1000XHL。
ギア比8.1、ハンドル1回転86cmのエクストラハイギアモデルです。
詳しいスペックや最新情報についてはダイワ公式ページもご確認ください。
「小さいのに強い」を支えるHYPERDRIVE DESIGN
22ジリオンTW HDを使っていて印象的なのが、
「こんなに小さいリールなのに、かなり力強い」ということです。
22ジリオンTW HDにはダイワの「HYPERDRIVE DESIGN」が採用されています。
ドライブギアには高強度真鍮、
ピニオンギアには高耐食銅合金を採用。
さらにHYPER ARMED HOUSINGはFULL AL仕様となっています。
単にギアだけを強くするのではなく、
ギア、支持構造、ハウジング、クラッチなどを含めて
基本性能を長く維持することを狙った設計です。
実際に使ってみても、
200gのコンパクトなリールから想像するよりかなり力強いです。
私が普段大型魚用として使っている
カルカッタコンクエストMD401やタトゥーラ300とはサイズそのものが違いますが、
通常の使用でリール本体に頼りなさを感じることはほとんどありません。
メリット① 200gで軽い。それでも剛性感がある
個人的に22ジリオンTW HDの大きなメリットだと思っているのが、
軽さと剛性感のバランスです。
自重は200g。
これまでカルカッタコンクエストMD401やタトゥーラ300といった
大型ベイトリールを多用してきたこともあり、
22ジリオンTW HDを持つと非常にコンパクトに感じます。
しかも単純に軽いだけではなく、
巻いた時にはしっかりとした剛性感があります。
特にボートロックフィッシュでは、この軽さがかなり快適。
ロッドを頻繁に操作してリフト&フォールを繰り返す釣りでは、
一日使っているとリールの軽さが効いてきます。
パーミングもしやすく、ロッド操作もしやすい。
BLACK LABEL TRAVEL C73H-5との組み合わせがお気に入り
最近一番組み合わせることが多いロッドが、
DAIWA BLACK LABEL TRAVEL C73H-5です。
C73H-5自体が132gと軽量なので、
200gの22ジリオンTW HDを組み合わせてもかなり軽快です。
それでいて魚を掛けてからはしっかりパワーがあり、
最近のボートアカハタではこの組み合わせをかなり気に入っています。
BLACK LABEL TRAVEL C73H-5については、
約2年間使ったインプレを別記事で詳しくまとめています。
▶ ブラックレーベルトラベル73H-5を約2年使ったインプレはこちら
メリット② MAG-Z BOOSTのキャストフィールがかなり好き
もう一つ気に入っているのがキャスト性能です。
22ジリオンTW HDには34mm径のG1ジュラルミン製
MAG-Z BOOSTスプールが搭載されています。
MAG-Z BOOSTはMAGFORCE-Zをベースにしたブレーキシステムで、
特に中~重量級ルアーをしっかり振り切って遠投するような使い方を得意としています。
そして実際に使っていて面白いのが、
キャスト後半に「カチッ」と感じる瞬間があること。
最初は「何の音だろう?」と思いました(笑)
実はこれ、故障ではありません。
ダイワ公式によると、BOOST構造ではキャスト中に作動した
インダクトローターが戻る際に「カチッ」という音が発生することがあります。
さらにBOOSTは2段階で作動するため、
キャスト入力によっては最大2回音が発生する構造とのことです。
私の感覚では、このブレーキの効き方がかなり心地いい。
キャスト前半ではルアーが気持ちよく飛んでいき、
後半~着水付近になるとスプールが暴れにくくなる印象があります。
ちょうど着水付近で「カチッ」と収束していくような感覚があり、
22ジリオンTW HDを使っていてバックラッシュすることはかなり少ないです。
特に風が強い日でも扱いやすく、
「多少ラフに投げても大丈夫」と思わせてくれる安心感があります。
もちろんブレーキ設定、ルアー重量、キャスト方法などによって変わるため、
誰が使ってもバックラッシュしないという意味ではありません。
ただ、少なくとも私にとっては
飛距離とトラブルの少なさのバランスがかなり好みです。
メリット③ ボートアカハタとの相性が良い
最近22ジリオンTW HDを最も使っているのが、
ボートから狙うアカハタです。
私の場合は比較的強めのタックルに、
36~45g程度のシンカーと大きめのワームを組み合わせ、
リフト&フォールで狙うことが多くなっています。
アカハタはフッキング後にモタモタしていると根に戻られてしまいます。

アカハタはだいたい、ハードな岩についていたりしますよね、
特に40cmクラスになってくると、
「掛ける → 一気に底から離す」
というファイトが重要になります。
そこで1000XHLのギア比8.1、
ハンドル1回転86cmというハイギアがかなり使いやすい。
軽量・コンパクトなので一日操作し続けても楽ですし、
魚を掛けてからは一気にラインを回収できます。
実際にC73H-5+22ジリオンTW HD 1000XHL+PE2号で
良型アカハタを狙った釣行はこちらです。
▶ 真鶴ボートで4.4インチのデカワームを使って良型アカハタを狙った実釣記事
さらに5~6.5インチまでワームサイズを上げて試した実釣テストも行っています。
▶ アカハタに6.5インチまでのデカワームを試した実釣記事はこちら
今のところ、この釣りに22ジリオンTW HDはかなり使いやすく、
実際にキャッチ率も上がったように感じています。
ただ、この釣りを続けているうちに一つ気になる部分も出てきました。
デメリット① 強引に巻くとハンドルノブ周辺のたわみが気になる
これは最初に断っておきたいのですが、
「22ジリオンTW HDのハンドルが弱い」と断定するものではありません。
あくまで私が約1年間使った中で感じていることです。
40cmクラスのアカハタを掛けた時、
根に入られないようにドラグをあまり出さず、一気にゴリ巻きすることがあります。
その際に、
ハンドル、特にノブ周辺が少したわむような感覚
を覚えることがあります。
22ジリオンTW HDには100mmハンドルと
パワーラウンドEVAノブが採用されていますし、
そもそもHDモデルとしてタフユースを意識して作られているリールです。
そのため、通常の使用でハンドル強度に問題があると言いたいわけではありません。
ただ、私自身がカルカッタコンクエストMD401やタトゥーラ300を使うことが多いため、
それらの大型リールと比べると、
強引に巻いた際の安心感には違いを感じます。
そもそもサイズが違うので、当然といえば当然なのですが(笑)
実際に22ジリオンTW HDのハンドルが破損した使用例も
自分がハンドル周辺のたわみを気にするようになってから他の使用例を調べていたところ、
海外釣行を数多く経験されている
「エルドラド」さんの記事で非常に興味深い事例を見つけました。
2022年11月のアマゾン・ネグロ川釣行で、
約20日間にわたりビッグスイッシャーを激しく操作。
その結果、18ジリオンTW HD 1520XHLでハンドルノブを固定する軸の付け根が破断し、
さらに釣行最終日には22ジリオンTW HD 1000XHLでも同様の箇所が破損したそうです。
重要なのは、魚とのファイト中に壊れたという話ではないこと。
ビッグスイッシャーはロッドだけでなくリールのハンドルも使って激しくアクションさせるため、
約20日間にわたり繰り返し大きな負荷が掛かり続けた結果ではないかと、
エルドラドさん自身が考察されています。
詳しい状況についてはこちらの記事が非常に参考になります。
▶ エルドラド「DAIWA ジリオン TW HDのハンドルがポキッと折れた3連発」
もちろんこれは、
約20日間のアマゾン遠征でビッグスイッシャーを激しく操作し続ける
という、かなり特殊かつ過酷な使用条件です。
一般的なルアーフィッシングで同じことが起きる、
という話ではありません。
ただ、私自身がアカハタを強引に巻き上げた際に感じていた
「ノブ周辺のたわみ」と合わせて考えると、
個人的には少し気になる部分ではあります。
パプアンバスやアカメにも使える?
私自身、今後パプアンバスを狙う予定がありますし、
アカメにも挑戦しています。
では、そういった大型魚にも22ジリオンTW HDを使うのか?
個人的には、
メインリールとしては一回り大きなモデルを選ぶと思います。
太いPEラインと強めのドラグを使い、
魚を強引に止めることを前提にするなら、
カルカッタコンクエストMD401やタトゥーラ300などの大型リールの方が安心感があります。

やっぱりカルコンMDは剛性感が違います。リールも大きくなりますが。
これは22ジリオンTW HDが弱いからではありません。
むしろ22ジリオンTW HDは、
200gという軽さとコンパクトさを維持しながら、
かなり高い剛性と巻き上げ性能を実現していることに価値があるリールだと思っています。
「HDだから大型リールと同じように何でも力任せに止められる」
と考えるよりも、
リールサイズとラインキャパシティを含めて適材適所で使う方が良さそうです。
カルコンやリョウガではなく22ジリオンTW HDを使う理由
剛性だけを最優先するなら、
もっと大型で重量のあるリールを選ぶ方法もあります。
実際、私自身カルカッタコンクエストMDを使っていますし、
リョウガのような高剛性リールも選択肢になります。
ただ、剛性を求めれば重量も増えていきます。
22ジリオンTW HDは200g。
この重量で、
高強度真鍮のドライブギア、
FULL ALのHYPER ARMED HOUSING、
100mmハンドル、
最大ドラグ6kg、
MAG-Z BOOST、
TWSなどを備えています。
そして何より、
パーミングした時のコンパクトさが良い。
大型ベイトリールとは違い、
手の中に収めながらロッドを積極的に操作できます。
ロックフィッシュで一日中リフト&フォールを繰り返すような使い方では、
このメリットはかなり大きいです。
約1年間使った結論|「軽くて強い」のバランスが魅力
約1年間かなり酷使(笑)してきましたが、
22ジリオンTW HDには総じてかなり満足しています。
特に気に入っているのは、
200gという軽さ、コンパクトさ、十分な剛性感、
そしてMAG-Z BOOSTのキャストフィール。
キャスト終盤で「カチッ」と音がして、
スプールが収束していく感覚も個人的にはかなり好きです。
一方、大型魚を相手にかなり無理をしてゴリ巻きすると、
ハンドルノブ周辺には多少不安を感じます。
とはいえ、そもそも1000番クラスのコンパクトなベイトリールです。
大型魚を絶対に止めることだけを考えるなら、
カルカッタコンクエストMDやリョウガなど、
より大型・高剛性のリールを選ぶ方法もあります。
ただ、それらと同じ方向に振ってしまえば、
22ジリオンTW HDの大きなメリットである軽快さが失われてしまいます。
「軽さ」「操作性」「キャスト性能」「剛性」。
このバランスの良さこそ、
22ジリオンTW HDの一番の魅力ではないでしょうか。
ボートロックフィッシュをはじめ、
ある程度強いタックルが必要だけれど、
大型ベイトリールほどの重量やラインキャパシティまでは必要ない。
そんな釣りでは、かなり使いやすいリールだと思います。
今後もボートアカハタなどで使い込みながら、
さらに大型の魚を掛けた時に感じたことがあれば追記していきたいと思います。
