ルアー用のトレブルフックを選ぶ際、フックサイズだけを見て交換していないでしょうか。
同じ番手でもメーカーやシリーズが変われば、重量や線径、形状は大きく異なります。
今回は、ミドルゲームで使用する機会の多い、がまかつの
トレブルSP MH(SPMH)と
トレブルSP H(SPH)、オーナーばりの
ST-46とSTX-58について、
サイズ別の重量を整理して比較します。
この記事を書いたきっかけ

トレブルフックについて調べていくと、各シリーズは単純にサイズだけが違うわけではないことが分かります。
番手が大きくなるにつれて重量や線径が増していきますが、その増加幅はフックによって異なります。
小さい番手では重量差がわずかでも、#1や#1/0を超えると差が一気に広がるシリーズもあります。
そのため、同じサイズへ交換したつもりでも、ルアーの浮力、姿勢、泳ぎ出し、アクションに想像以上の変化が出ることがあります。
今回はPE1.5号~3号程度を使うシーバス、ヒラスズキ、フラットフィッシュ、ロックフィッシュ、中型青物、アカメゲームを想定し、使用頻度の高い4種類を比較しました。
ルアーフックの選び方|形状・強度・サイズの基礎を解説
各フックのサイズと重量
以下の重量は、各メーカーが公表している標準重量です。
製造ロットや個体差によって、実際の重量には多少の誤差が発生する可能性があります。
① がまかつ トレブルSP MH(SPMH)
SPMHは、今回比較する4種類の中では全体的に軽量です。
ルアー本来の浮力やアクションを残しやすく、シーバス用ミノーやトップウォーターなど、動きを崩したくないルアーと相性の良いフックです。

磯場でのライトなロックフィッシュにもバッチリです。
| サイズ | 重量 | 線径 |
|---|---|---|
| #6 | 0.56g | 0.99mm |
| #5 | 0.59g | 0.99mm |
| #4 | 0.73g | 1.07mm |
| #3 | 0.89g | 1.16mm |
| #2 | 1.20g | 1.26mm |
| #1 | 1.50g | 1.36mm |
| #1/0 | 1.80g | 1.46mm |
| #2/0 | 2.30g | 1.56mm |
② がまかつ トレブルSP H(SPH)
SPHはSPMHより太軸で、重量と強度のバランスを高めたモデルです。
大型シーバスやアカメ、青物など、SPMHでは強度面に不安がある場面で候補になります。

SPHでマゴチにもしっかりフッキング。
| サイズ | 重量 | 線径 |
|---|---|---|
| #6 | 0.65g | 1.07mm |
| #5 | 0.81g | 1.16mm |
| #4 | 1.00g | 1.26mm |
| #3 | 1.30g | 1.36mm |
| #2 | 1.60g | 1.46mm |
| #1 | 2.00g | 1.56mm |
| #1/0 | 2.50g | 1.67mm |
| #2/0 | 3.00g | 1.77mm |
| #3/0 | 3.40g | 1.88mm |
③ オーナーばり ST-46
ST-46は、多くのソルトルアーに採用されてきた定番のミディアムヘビーフックです。
#2まではSPMHに近い重量ですが、#1以上になると重量の増加幅が大きくなります。
| サイズ | 重量 |
|---|---|
| #6 | 0.57g |
| #5 | 0.62g |
| #4 | 0.76g |
| #3 | 0.95g |
| #2 | 1.20g |
| #1 | 1.76g |
| #1/0 | 2.60g |
| #2/0 | 3.71g |
④ オーナーばり STX-58
STX-58は、今回比較する中で最も重量のある太軸モデルです。
大型魚を強いタックルで止める釣りに適していますが、軽量なミノーへ装着すると、浮力やアクションへ大きく影響する可能性があります。
| サイズ | 重量 |
|---|---|
| #6 | 0.64g |
| #5 | ― |
| #4 | 0.91g |
| #3 | 1.14g |
| #2 | 1.46g |
| #1 | 2.20g |
| #1/0 | 3.10g |
| #2/0 | 4.30g |
| #3/0 | 5.90g |
4種類の重量をグラフで比較

こちらが4フックを折れ線にしたグラフです。
SPMH・SPH・ST-46・STX-58の1本あたりの標準重量比較
グラフを見ると、#6から#2付近までは各シリーズの差が比較的小さく、サイズアップに伴って段階的に重量が増えていることが分かります。
一方、#1から#1/0以上になるとシリーズごとの差が明確になります。
特にST-46とSTX-58は大型番手で重量の伸びが大きく、フックサイズを一段階上げた際の変化が大きい傾向があります。
例えばST-46は、#1の1.76gから#1/0では2.60g、#2/0では3.71gまで増加します。
STX-58も#1の2.20gから、#1/0では3.10g、#2/0では4.30gへ増加します。
重量が増えるほど太軸・高強度である傾向はありますが、
フックの強度は線径だけでなく、素材、熱処理、形状、溶接部などにも左右されます。
そのため「重いフックほど必ず強い」と単純に判断するのではなく、
各製品の用途や設計も含めて選ぶ必要があります。
ターゲット別の使い分け
| ターゲット・用途 | 候補フック |
|---|---|
| シーバス | SPMH |
| フラットフィッシュ | ST-46 |
| ハードロックフィッシュ | ST-46 |
| スピニングタックルのアカメ | ST-46 |
| ベイトタックルのアカメ | SPH・STX-58 |
| 中型青物・ヒラスズキ | STX-58 |
シーバス用ミノーのアクションを維持したい場合は、軽量なSPMHが使いやすいでしょう。
ボトム周辺で使用し、フックが岩や魚体に強く当たりやすいフラットフィッシュやロックフィッシュでは、ST-46の強度と重量のバランスが候補になります。
アカメでは、スピニングタックルや比較的軽量なルアーにはST-46、PE4号以上のベイトタックルで強引に寄せる場合はSPHやSTX-58が選択肢になります。
ただし、使用するライン強度、ドラグ設定、ルアーの浮力によって適切な番手は変わります。
まとめ
今回4種類を比較してみると、小型番手では重量差が小さくても、#1以上になると各シリーズの特徴がはっきり表れることが分かりました。
軽さとアクションを優先するならSPMH、強度と重量のバランスならSPHやST-46、強いタックルで大型魚を狙うならSTX-58が候補になります。
ただし、純正フックから大幅に重量を増やすと、フローティングルアーがサスペンドやシンキングになったり、泳ぎ出しが悪くなったりすることがあります。
交換前後の重量を確認し、可能であれば実際にスイムテストを行うのがおすすめです。
フックは調べれば調べるほど、サイズ、線径、重量、形状の沼にはまっていきますね。笑
魚を掛ける前に、アングラーがしっかりフッキングされていますね。笑
ではまた。
